文章読本さん江

2009/1/22 木曜日 – 14:50:26


書名:文章読本さん江
著者:斉藤美奈子

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

斉藤美奈子さんといえば、日本を代表する書評家だ。
まさにこれが書評というお手本のような、念入りの文章読本の分析だった。

ぼくも「文書作成のコツを公開するブログ」というモノを公開している。
「文章に関わる人はみな、文章読本めいたことを書きたくなる」ものだそうなのだ。
事実、ぼくもそうなっている!

さて、それなのに、斉藤美奈子さんも文章に関わっている人なのに、ちっともその気配はない。
むしろ超越している。
あとがきによれば、「上手な文章」に興味も未練もないそうだ。
そう言いきる人がどんなにうそつきか、目に浮かんでくるほどなのだが、どうやら斉藤美奈子さんに限っては、ウソではないらしい。
それはもう、うらやましいほどに、文章読本を書きたくなる人の心理から、それぞれの「根拠」「論点」「価値観」を見破っている。
これだけの才能があるのだから、斉藤美奈子さんにこそ、文章読本を書いてほしいと思ったのだが、その期待は斉藤美奈子さんに届かないのだろうか?

また一年ほどたったら、この「文章読本さん江」読んでみようと思う。

それにしても、菊池寛と川端康成の文章読本に代作疑惑があるとは!

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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