織田信長

2009/2/10 火曜日 – 11:23:50


書名:織田信長〈1 無門三略の巻〉 (山岡荘八歴史文庫)
著者:山岡荘八

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

山岡荘八といえば、徳川家康全26巻を書いた人。
なので、徳川家康びいきだと思っている。
歴史小説ファンの友だちに以前言われたことがあるのだ「歴史小説家は、徳川家康派と石田光成派のどっちかだ」と。

その徳川家康派の書く「織田信長」とはどうなのだろう?と思って読んでいった。
思い出すのは、「徳川家康」での大阪夏の陣「秀頼様をお助けするのじゃ-」と家康が本陣を離れ、一人大阪城へ向かおうとするシーンがある。
(徳川家康びいきもここまでやるとすごい!)と感心したモノだ。
「やるからには徹底的に」こそ、人を感動させる基本なのだから。

で、織田信長はどうだろう。
織田信長と言えば、やはり明智光秀との行き違いが中心になろう。最大のクライマックスだと思う。
桶狭間より、金ヶ崎の退却より、比叡山焼き討ちより、天覧馬揃えより、ずっとクライマックスだと思う。
何せ、「命がけ」なのだから。

山岡「織田信長」では、明智光秀は徹底的に子ども扱いされている。
明智光秀だけではない、柴田も秀吉も。前田利家にいたっっては、会話シーンすらない。
明智光秀の性格や考え方を全て見通し、良かれと思っているのに。
全て悪い方悪い方へ考えていったあげくが、本能寺の変という展開なのだった。
(これは5巻の話し)

そして信長は吉法師に戻って光秀軍と戦う。暴れん坊だった頃の気持ちで光秀と戦う。
それは実に歴史小説ファンの心をつかんだ展開なのだった。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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