科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式

2009/3/11 水曜日 – 20:18:31


書名:科学者が見つけた「人を惹きつける」文章方程式
著者:鎌田浩毅

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

まえがきによれば、

世にある文章読本はどれもこれも「名文を読め」といい、著者の巣進める名文が掲載されているが、何処がいいのか説明していないので不親切だそうな。

著者がそこで名文を(科学的に)分析してみたところ、理由があったらしい。名文の方程式を発見したらしい。
「科学のメスの切れ味を試してほしい」そうな。

ここまで書いてあったら、理系の人はウソをつかないので、読んでみたくなるではないか!

そして、これも、世の文章読本と同じく、企画倒れに終わっているのだった。。。

著者の思うところの名文が並んでいるのは、従来の文章読本と同じ。
それについての褒め言葉は、確かに類を見ない詳しさ。
しかし、その褒め言葉は、累計的でなく、その名文ごとに観点を変えているので、普遍的な知識の集約にはならない。
惜しい.実に惜しい。

そして肝心の方程式が明記されていないのだった。
理系の人ならだれもが知っているが、ユークリッド幾何学では5つの公理の元にすべての現象を解明する。
大本にするのは、数少なくしておいてこそ、自然科学なのだ。

それなのに、この鎌田さんの言うところの「名文の方程式」はいくつあるのだろう。
星の数ほど? そんなことはないけれど。
ざっと数えてみて85個ある。

これを少ないと見るか、多い(未整理)と見るかは?

ぼくは未整理と見たぞ!

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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