ラーメン屋vs.マクドナルド

2009/8/16 日曜日 – 15:43:31


書名:ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層 (新潮新書)
著者:竹中正治

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

著者が竹中重治さんだったら、豊臣秀吉の軍師ということになるのだから、すごい名前だ。

ラーメン屋というのはその店にやってくるせいぜい一日100人足らずの商売の象徴で、マクドナルドというのは全国のチェーン店全体の規模で考える商売の象徴だそうだ。
これを皮切りに、いろいろな日米文化経済の差を対比の形で説明していくのだが、子の竹中さん、重治でないだけにアイデアが続かない。

ラーメン屋Vsマクドナルド、ディベートVsブログに来てちょっと対比がずれていく。ビルゲイツVs小金持ち父さんでは分析は正しいがビルゲイツは究極の金持ちだが、究極の金持ちはビルゲイツではない。ビルゲイツは究極の金持ちの必要条件にしか過ぎないのに。
エコノミストはビルゲイツというと金持ちをイメージするのだろうかと思ってしまう。
ビルゲイツといえば、パソコン界の覇者ではないか。
どうも、この竹中さん、象牙の塔の引きこもりじゃないのか。
ポケモンは日本アニミズム文化の象徴であるという前振りがアメリカで大人気というのも主張のポイントがずれているし。

しかしながら、この本はダメ本ではない。マスコミジャーナリストのネタ本のようなのだ。
希望を語る大統領と、危機を語る総理大臣は、先日インターネットのブログではやりの題材だったし、金融工学のキーワードは「逆選択」
というのも、NHKの番組で使われていたし。
読んでおいて損はない。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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