信長と消えた家臣たち

2008/6/18 水曜日 – 10:43:55


書名:信長と消えた家臣たち―失脚・粛清・謀反 (中公新書 1907)
著者:谷口克広

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

織田信長といえば、安国寺恵瓊に「高転びする」と予言されたそうだが、調べると粛清された家臣がたくさんいるそうだ。
有名どころの佐久間親子と林道勝は知っていたが、ほかにもたくさんいたらしい。
織田信長を裏切ったというか見限ったのは、松永久秀・荒木村重・明智光秀くらいしか知らなかったが、これももっといたらしい。
自分では、戦国時代ファンとして詳しい方だと思っていたら、まったくたいしたことなくて、かつ知識が増えた気持ちにさせてくれる本だ。

谷口克広さんの本は以前読んだことがある。
検証本能寺の変 (歴史文化ライブラリー 232)
このときは「他人の批判ばかりして!」と不満だったのだが、この本ではそんなイヤミなところがない。
そりゃそうだ、自分で調べたことを書いているのだから。

また、文章の流れもよく、スラスラ読める。
谷口克広さんという人は、根っからの研究者なのだろう。これからも自説をとうとうと暑く述べる本を書いてもらいたい。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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