江戸の決断 武士たちは、どう諸藩を立て直したのか

2008/6/29 日曜日 – 15:41:35


書名:早わかり 江戸の決断 武士たちは、どう諸藩を立て直したのか (エディトリアル)
著者:河合敦

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

サブタイトルに「武士たちは、どう諸藩を立て直したのか」とあるように、これは江戸時代の財政悪化した諸藩がどう改革を行ったかを解説した本だ。
それも、成功した話だけでなく、挫折した改革も解説してある。

しかし、階級社会にあぐらをかいた武士階級のことなので、改革といっても借金の踏み倒しと、農民への重税化、および特産品を生産者から安く仕入れて独占的に販売する例がほとんど。
江戸時代の社会システム上、これらのことは有効な策だったのだろうが、「憧れの江戸時代」を現実に呼び戻す1冊だった。
そういう意味では、読んで良かったと思っている。

ごく一部に、今でも通用するような策が紹介されている。
ごくごく一部に、奇想天外な策が紹介されている。

それにしても、福岡は、江戸時代も、福岡らしい。
改革で浮いたお金を藩主交代に伴う運動費・経費に使ってしまうとは!
藩主交代しなかったら、改革しなくてすんだということになる。
さすが福岡!

いちばん面白かったのは、所々に配置されたコラム

なんでもライト兄弟より100年以上早く、飛行機を作った男がいたとか。
この人、すごいのだけれど、飛行実験中に友達が宴会しているのを見て、そこに行こうとして失敗、墜落してしまったとか。

自転車もペダル式自転車の発明とされる1861年より130年近く前に日本人が発明していたとか!

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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