魔の山

2009/11/18 水曜日 – 12:16:49


書名:魔の山 (徳間文庫)
著者:西村寿行

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

西村寿行といえば、とんでもなく量産する作家というイメージがある。
とんでもなく物知りというか、彼の書く小説には、さりげなく当たり前のように、みんなが知らなそうなことが書いてある。
というイメージの作家だったのだが、この魔の山を読んで新しい西村寿行を感じた。

西村寿行はパスティーユ小説も書くことができる!
この魔の山、松本清張が書いたんじゃないかと思うような短編集なのだ。
いつもの西村寿行の描く『怒り』ではなく、短編小説のアイテムともいうべき、オチが効いている。いつも読んでいる松本清張の感じなのだ。

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

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