いざ鎌倉

2009/12/20 日曜日 – 10:39:53

文章を書くテクニック・文書を作成するノウハウ、メールやビジネス文書のコツ。
文書を書くのに便利な情報を毎日公開しています。
今日は故事成語の紹介です。

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

謡曲『鉢木』からのことばです。
鎌倉時代のある冬のことです。旅の僧に「一晩泊めてください」と頼まれた佐野源左衛門は、かゆを振る舞いました。
夜になり冷え込んできましたが、薪がありません。お坊さんをもてなすため、盆栽の木を切って囲炉裏にくべました。
お坊さんは、その振る舞いにただ者ではないと感じ、身の上を尋ねたそうです。
「今なこんな貧乏な暮らしをしていますが、私は関東武士です。いざ鎌倉というときは、痩せ馬にまたがっても幕府に一番乗りしていちばん槍の手柄をきっと立てます」と佐野源左衛門はいいました。

こう書けば、予想されることですが、旅の僧とは鎌倉幕府執権の北条時頼でした。
翌春、関東武士に招集がかかり、佐野源左衛門は一番乗りでこそありませんでしたが、堂々と時頼の前に現れたそうです。

いざ鎌倉とは、大事、危急の場合の意味です。

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

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