開発者との関わり-その1-

2010/2/4 木曜日 – 9:36:02

文章を書くテクニック・文書を作成するノウハウ、メールやビジネス文書のコツ。
文書を書くのに便利な情報を毎日公開しています。
ぼくはテクニカルライターをかれこれ20年やってきました。
そこにも、作文のテクニックが隠れているかも!?

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

ぼくがこれまで関わった商品は、パソコン・8ミリビデオカメラ・プリンタ・パソコンソフト・インターネットサービスです。
商品ですから、開発者がいます。そして、開発者こそ、テクニカルライターにとって最も密に付き合う関係者なのです。
なぜなら、完成した商品はまだ存在しないから、確かな情報は開発者がまとめる仕様書だけだからです。

ところが!
開発者というものは理系です。文章を書くことが嫌いな人や苦手な人が多い。
中には好きな人もいて、それはそれでうれしいやら困った事やら・・・。
仕様書をきっちり書く人もいれば、書かない人もいます。

あるとき、新製品の取扱説明書の打合せに、東京郊外の青梅工場に行ったことがあります。
当時のぼくの勤務先は東京都港区虎ノ門。1時間半ほどかけて、青梅市まで行くのです。

担当の開発者と話をすると、すぐにでも取りかからねばならない日程。
それにしては、彼は資料も見せず、すべて口頭で説明するのです。
「仕様書はあるんですよね?」
「う、あるよ。」
「見せてください」
「う、ちょっと見せられないかも」
「何言ってるんですか、見せてくださいよ。持って来てください。」
「ここ」と言って、彼は自分の頭を指さしました。

仕様書はなかったのです。
それでも、テクニカルライターは取扱説明書を書き上げるのです!

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

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