戦国軍師の知略

2008/7/19 土曜日 – 18:24:41


書名:戦国軍師の知略 (青春新書INTELLIGENCE 205)
著者:中江克己

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

戦国時代、最も能力のある軍師は誰?となれば、戦国ファンそれぞれのひいきの武将に分かれるだろうが、ぼくなら、黒田官兵衛と断言する。

つまり盛り上がるネタなのだ。
そういう戦国ファンが手を出さすにおられないような企画の元に書かれた本だ。
その企画にむざむざと載せられて読んでしまった。

しかし、よろしくありません。
中江さん、手を抜いたかゴーストライターに任せっきりで、チェックしなかったか?
はたまた、中江さんご本人の限界か?(そんなことはないと思うが)

誤植が目につくのだ。
最近の電子出版時代では、誤植はかなり減った。
はずなのに、目立つ。
人の名前や地名を間違えては、歴史本としては、大失態ではないのかと思う。

さて、内容である。
これまでぼくが仕入れてきた歴史雑学を覆すようなことが書かれている。
「ええっーーーーーーーっ、そうだったのか!」となればよいのだけれど、上述のように誤植が目立つ雑な本だ。
これも間違っているんじゃないの?なんて思い始めてしまった。

豊臣家に「国家安康君臣豊楽」でいちゃモンを付けたのは、金地院崇伝だったんじゃないのか、
この本でもそう書いているのだが、同じ本の南光坊天海のところでも、豊臣家に「国家安康君臣豊楽」でいちゃモンを付けたとなっている、お互いのことには触れていない。
論理的に矛盾しているのではないのか?

真田幸隆は軍師なのか?誰の?
同じく、石田三成も?大谷吉継?藤堂高虎?

中江さん、知略で知られた武将も軍師に入れてしまってないか?
ネタ切れだったのか?

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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