武士(おとこ)の紋章

2010/3/11 木曜日 – 11:08:54


書名:武士(おとこ)の紋章 (新潮文庫)
著者:池波正太郎

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

池波正太郎の選んだ、カッコイイ生き方をした男の人の短編集。

その人々は、黒田如水/滝川三九郎/真田信之/真田幸村/中山安兵衛/長倉新八/三根山/牧野富太郎。
この中でぼくの好きなのは、黒田如水。話として好きなのは、安兵衛の高田馬場の36人斬り。

真田兄弟の兄は政治家、弟は軍人というのはわかりやすいし。軍人なら家康側についたとしても、開幕以降は働き場所がなかったろうと思う。
中山安兵衛もその後のことを考えると不憫でならない。こんなにも向上心と義理を重んじられる人なのに、なんでまた殿様が吉良上野介に斬りかかったか。この決闘の助太刀と堀部家への養子縁組までが彼の人生の華だったのだろうか。

読み終わったあとにいろんなことを考えさせる短編集だ。
たった1つ不満をあげるとすれば、巻末の解説。
肝心の「知謀の人」を解説していないじゃないか!

自分史を書くならわたし本の文研ビズ

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