2010/5/11 火曜日 – 19:20:53


書名:網 (上) (光文社文庫)網 (下) (光文社文庫)
著者:松本清張

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

松本清張の文才が余すところなく発揮されている本だ。
というのは、たまたま連載小説を頼まれた作家が、好奇心?の赴くままに探偵役になってしまう不自然が、読んでいる間はちっとも不自然に感じない。
警察でもない人がいろいろ聞き回っているのに、みんないろんな情報を提供してくれる。
最後の謎は、真相を知っている重要人物がしゃべってくれる。
という、ご都合主義というか、並の作家がしてのけたら一発で本を閉じられてしまうような欠点なのだが、松本清張の文才にかかれば、一気に最後まで読み進ませてしまうのだ。

この謎こそミステリーだし、解明できた作家がいたら、将来は保証されたも同然だろうと確信する。
うまい。うますぎる!

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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