落語にみる江戸の「悪」文化

2010/6/16 水曜日 – 10:55:24


書名:落語にみる江戸の「悪」文化
編集:旅の文化研究所

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

落語の素敵なところは、あまり悲惨な話が出てこないところ。
悲惨なはずの登場人物も、それをケラケラと笑い飛ばすようなエネルギーを持っている。
同じようにワルも出てこない。泥棒もひったくりもうそつきも出てくるが、みんな何かしら愛嬌があるというか憎めないというか、罪を憎んで人を憎まずというか、愛を感じる。

そのことについて蕩々と語っているのが、この『落語にみる江戸の「悪」文化』だ。
実際の世の中がそんな脳天気なわけはないのだけれど、人に語って聞かせる噺くらいは、凄惨な話はやめましょうよという意気を感じる。
怪談モノは例外だが。
参考として記載されている噺のあらすじも、落語初心者にとってはありがたい。
落語を好きになるにうってつけの1冊だ。

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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