マニュアル都市伝説-3-

2010/7/22 木曜日 – 10:06:43

文章を書くテクニック・文書を作成するノウハウ、メールやビジネス文書のコツ。
文書を書くのに便利な情報を毎日公開しています。
ぼくはテクニカルライターをかれこれ20年やってきました。
そこにも、作文のテクニックが隠れているかも!?

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

どのマニュアルにもさりげなく書かれている文言がある。
「本書の内容は予告なく変更することがあります。」
目立たないところ(著作権表示)の所に書かれていることが多いので、お気づきの人は少ないだろうが。

一見、問題ないようにも思えるが、意味を考えながら読むとヘンだ。
予告して改訂したことがあったのだろうか!
———-
お客様各位
このたび、○○の取扱説明書 ××ページに記載しております、「~~~」は******のため、「~~~」に変更させていただきます。
今後とも、弊社はお客様本意を第一義に努めてまいります。
———
のような告知文をホームページとかに記載するのだろうか?

そんなわけはない!

経緯を推測すると。
お客様相談室に苦情を持ち込んだお客さんと対応に当たったサポートセンターの人とで、操作説明をしつつ、どうも話が合わない。
よくよく確認すると、お客さんの持っているマニュアルが第一版で、最新版(サポートセンターには常に最新版が揃っている)と記述内容が違っていたのだろう。
怒りのおさまらないお客さんは、「なんで勝手に改訂してんだっ。」とぶち上げたに違いない。
サポートセンターの人も「関係部署に伝えておきますのでご容赦ください」と引き取ったに違いない。

そして。
サポートセンター長の名前でマニュアル制作部門に「今後作成するマニュアルには『本書の内容は予告なく変更することがあります。』との記述を忘れないように」とのお達しが届くのだ。

そして。
わかりやすさとは無縁の情報がマニュアルにどんどん掲載されていく。。。

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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