マニュアル制作の実践-13-

2010/11/25 木曜日 – 10:22:39

マニュアルはどのように制作されていくのかを説明しながら、テクニカルライターの仕事ぶりや考えていることを紹介していこうと思います。
お題は「おにぎりの作り方」です。これなら、誰もが内容を想像できますからね。

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

「おにぎりの作り方」の目次を実際に作っています!
前回は、「初級編のおにぎりの作り方」の節を考えてみました。
・用意するモノ:道具と食材
・分量と完成までの時間
・手順
ですね。
今回は、節の下階層にある項を考えてみます。

まずは、「用意するモノ:道具と食材」の項を列挙します。
思いつくだけ挙げていきます。

道具?
ご飯を作るモノ→鍋、羽釜、炊飯器、電子レンジ(これでご飯を炊けますからね)

食材?
ご飯、おにぎりの具(切りがないような。。。)

うーーん、ここで初心に戻りましょう。
今考えているのは初級編です。定義は「おにぎりの形状をした食品を作ることができる」でした。
となれば、ご飯を炊くにあたって、おいしいおいしくないは無関係です。
「おにぎりの形状をした」ということは外観を記にしているのですから、具も無関係です。
用意するモノは、炊きあがったご飯、塩、お水、しゃもじ、おにぎりを置くお皿です。
それ以上でも以下でもありません。

ということは、「用意するモノ」では、ごく単純に、「炊きあがったご飯、塩、お水、しゃもじ、お皿」があればいいということになります。
それだけでよい理由が必要ですね。つまり、「用意するモノ」という節では、
項として、「用意するモノ」、「用意するモノがこれだけでよい理由」があればいいことになります。
なぜなら、用意するモノとして、最初はご飯を作るモノやおにぎりの具が必要と思いましたよね。初級編では、これらが不要(関知せず)ということ、つまり気にしなくていいよ、それが初級者だよということは大切なことだからです。

└─用意するモノ
  ├─道具
  ├─食材
  └─これだけでよい理由

ということになりますね。

来週は、「分量と完成までの時間」を見ていきましょう。

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