マニュアル制作の実践-16-

2010/11/25 木曜日 – 10:25:25

マニュアルはどのように制作されていくのかを説明しながら、テクニカルライターの仕事ぶりや考えていることを紹介していこうと思います。
お題は「おにぎりの作り方」です。これなら、誰もが内容を想像できますからね。

自分史を書くということは、長い文章を作成することです。
うまい文章やわかりやすい文章は、文才に恵まれた人だけの特権だと思っていませんか?
もちろん文才に恵まれた人は、うまい文章やわかりやすい文章を書くことができます。
でも、特に文才がなくたって、十分にうまい文章やわかりやすい文章を書くことはできるんです。
ここでは、そのちょっとしたコツを1つずつ紹介していきます。

「おにぎりの作り方」の目次を実際に作っています!
前回は、「初級編のおにぎりの作り方-」の目次をひととおり考えてみました。
今回は、「中級編のおにぎりの作り方」を考えてみます。

初級編同様、章節項の節を考えます。
ちなみに、上位階層から考えていますが、下から積み上げるやり方もありますよ。

中級:素材と具を考慮したおにぎりを作って、食べた人に美味しいと言わせる。
という定義でしたね。

まずは、「素材と具を考慮したおにぎりを作って、食べた人に美味しいと言わせる」について吟味していきます。

要は、「美味しいおにぎりとは」を要素ごとに検証しようということですね。
いや、ちょっと待った。食べ物ですから、美味しいモノを作ったらそれで終わりのはずですね。
では、上級編では、何を記述するつもりだったかというと、
上級:おにぎり職人、匠の技を駆使したおにぎりを作ることができる。
でした。
中級と上級の違いを考えると、
材料で極めるのが中級。人(テクニック)を究めるのが上級。です。
これなら、混乱しませんね。

章を考えるときは、明確に分けているつもりでも、下階層の節や項になると、上位の区分けを忘れて、つい、ごっちゃになってしまうことがあります。
その結果、いろんなところに同じような記述がなされているマニュアルができあがります。
目次構成がちゃんとできていないマニュアルの完成ですね。
トップダウン方式で作る目次の欠点なのです。
下から積み上げるボトムアップではまず置きませんが、ボトムアップにはボトムアップならではの欠点が。。。
これはまたいずれ。

来週こそは、「中級編おにぎりの作り方」を見ていきましょう。

チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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