隠花の飾り

2011/6/12 日曜日 – 10:33:03


書名:隠花の飾り
著者:松本清張

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

今さら 「松本清張はうまい」なんてことをいうのもどうかと思うが、うまいモノはうまい。
作文をイキイキとしたモノにするには、会話文を入れるというテクニックがあるのだが、松本清張はその逆を行っている。
会話文を極力排除して、話が進む。とこーろどころに挟まれる会話文はカッコのない場合もあり、カッコが1つもないうちに小説が終わってしまうことがある。
このような手法で、面白いと言わせられるのは、松本清張以外では、谷崎潤一郎くらいじゃなかろうか。
解説の阿刀田高もいい。松本清張の小説は、当たり外れがあるのだが、それをきちんと明記しているところがすごい。
そして、その評価にも共感を覚えたのだった。


チョイ上の自分史 わたし本 を作ろう!

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