近代日本と「忠臣蔵」幻想

2008/10/28 火曜日 – 18:41:25


書名:近代日本と「忠臣蔵」幻想
著者:宮澤誠一

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

日本で最も愛されている時代劇といえば、忠臣蔵と水戸黄門だと思っている。
ぼくが子供の頃、つまり35年ほど前までは、毎年12/14前後にはどこかのテレビ局が忠臣蔵をやるものだった。
当時はテレビは1家に1台だったから、それを家族そろってみたものだ。
そしていつの間にか、日本人に忠臣蔵が染みついていくのだと思う。

そういうわけだから、現代の1人に1台、しかも忠臣蔵も年末の恒例でもないようになった今日この頃、忠臣蔵を知らない若い人もけっこういるんじゃないかと思うと寂しい。

さて、この忠臣蔵。愛されているのは、そうとう昔からで、古くは江戸時代中期からだ。
尤も、事件が起こったときも江戸の庶民は喝采をあげたそうだから、発生当時から人気があったのかもしれない。

その忠臣蔵。
この本の解説によると、人気だけでなく、世論操作にもかなり利用されているらしい。
というか、これだけ世論操作に利用されているからこそ、日本人に普及したのかもしれない。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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