ひ弱な男とフワフワした女の国日本

2008/3/24 月曜日 – 16:46:39

書名:ひ弱な男とフワフワした女の国日本
著者:マークス寿子

自分史を作成するうえで、市販の書籍を参考にすることはよいことだと思います。もちろん度を超して盗作になってはいけません。
プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
また自分史として自分の知識と経験を綴るにしても、情報収集は必要です。取材に行くこともあるでしょうし、参考文献を読破するも必要なことです。
ここではわたし、野見山肇が読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

ずっと昔、マークスの山という映画をテレビで見て、とても面白かった。
そのマークスつながりで、マークス寿子という人に期待していたのだが、ダメ本だった。

この人、専門は日中関係史だそうだ。歴史学者なのだ。それなのに、この社会心理学っぽい題名の本なんか書いてしまっている。
ひっかかったぼくが悪いのだが、紛らわしいタイトルはよくありませんね。
というわけで、何が不満なのかを整理してみる。

  • 多分、日本人の誰もが思っている外人へのコンプレックス的な日本人のダメなところをこれでもかというくらい指摘し続けている。
  • イギリスは立派なのに日本はダメという比較に終始している。
  • 自分(マークス寿子さん)もその一派のはずなのに他人事のようになっている。
  • 悪口の羅列だけで、改善案の指摘がない(後ろ向き)

このマークス寿子さん、日本ではホテル暮らしだそうで、どうやらイギリスに我が家があるらしい。
それなのに、まあ日本人を観察していること!
思い込みだけで書いているのではないか?というくらい、いろんな状況のことに触れている。

このくらい、悪口を書き綴ったら、カタルシス効果により気分爽快でしょう。
そう思って、本のカバーの著者近影写真を見たら、優しそうな顔をしている。
会ってみたら、人の良い立派な人のような気がする。

うーーん、ストレスはある程度溜まったら発散すると幸せになれるということか!

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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