理科系の作文技術

2008/11/22 土曜日 – 14:56:32


書名:理科系の作文技術 (中公新書 (624))
著者:木下是雄

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

理科系・文科系というと、人を2分できる価値観の有名どころだ。
そして理科系というと情に流されないインテリジェンスな響きがある。
論理的で正確で。。

実態はそんなことはないのだが。

たちの悪いことに、理科系の先生で「文章が~~」という人は、これまでのぼくの体験ではすべて英語かぶれである。
この木下是雄さんもそうである。
英語は論理文。日本語は情緒に流された非論理文。という思い込みがあるようだ。

確かに、非論理的な構文も日本文として成立するので、間違いとはいえないが、木下是雄さんの主張も行き過ぎている。
「学術論文および英文翻訳するための下書きとしての日本文の作文術」と題すれば、実に的確な本なのだけれど。

「学術論文および英文翻訳するための下書きとしての日本文の作文術」はそのまま理科系の仕事用の作文、わかりやすい作文の技術として通用すると思ってしまうところが、この類の人たちの欠点だ。

また、この類の人たちの欠点はほかにもある。
「○○しなければいけない」が口癖なのだ。

なぜ、そのしてはいけないことをついついしてしまうかを解明し、予防策を提示しなくては意味ないだろうに。

欠点を指摘すれば、人は欠点を改善するだろうか?
そんな楽で脳天気な指導はないだろうと思うのだった。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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