犬笛

2008/12/8 月曜日 – 13:19:22


書名:犬笛 (光文社文庫)
著者:西村寿行

自分史を作成するうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に作成するときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を作成するときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を作成する際の参考情報になれば幸いです。

西村寿行の小説で何が面白いというと動物が出てくる小説に限る!
西村寿行の小説は、勧善懲悪ものがほとんどで、最後まで読み切ればすっきりするのだが、この「犬笛」は終わり5ページくらいまでははらはらする。
主人公は秋津という男で誘拐された娘を捜しに日本中を追いかけるのだが、彼一人ではどうにもならず窮地に立たされるのだ。
もうあきらめるしかないというときになって、ようやく前半に登場していた小西という外事課の警察官が働き始める。
そのうえ、海上保安庁の名物船長村田も加わり、みんなで誘拐された「良子ちゃん」を救出する。
最後の30ページくらいは泣きながら読むにふさわしい、正真正銘の大衆娯楽小説だ。
良子ちゃんが救出された、ホントに良かった。安心した。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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