働くお父さんの昔話入門

2008/12/20 土曜日 – 18:11:22


書名:働くお父さんの昔話入門―生きることの真実を語る
著者:小澤俊夫

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

昔話といえば、民話・童話・神話につながるのだけれど、人が生きていくためのあらゆるノウハウがつまっているものなのだ。
なぜか、これらは子供用に書かれたものが多いのだけれど、全世代にわたって読んでいいはずなのだった。

本書は「働くお父さんの昔話入門」となっていて、小澤俊夫さんの後書きによれば、まずお父さんに読んでほしいとのことだ。
ただ、それもお子さんに読み聞かせてあげるためにという目的らしい。

惜しい、実にもったいない。お父さんにもお母さんにもおじいちゃんにもおばあちゃんにも若者にも思春期の子供たちにも読んでほしい。

つい数年前、「本当は怖いグリム童話」といった本が話題になった。
子供用に改ざんされたシンデレラや白雪姫は実はこんな話だったという触れ込みなのだが、小澤俊夫さんによれば、これも振り子をぶらしすぎらしい。
「子供たちに残酷な話をしちゃいかん」という異常な発想の持ち主が圧力をかけて、児童書に載せる昔話を改ざんしたのも間違いだが、アレもやり過ぎとのこと。

ちっとも知らなかった、「本当は怖いグリム童話」の類の本がことさら、ホラー要素を強調していたとは!
この「働くお父さんの昔話入門」を読んで良かった-。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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