白昼堂々

2009/1/1 木曜日 – 14:31:22


書名:白昼堂々 (光文社文庫)
著者:結城昌治

自分史を書くうえで、市販の書籍は参考になります。
市販の書籍は、プロの作家がプロの編集者と二人三脚で出版した本ですから、自分史作成の基本要素である、テーマ・題材・構成・文章表現、いずれも自分史を実際に書くときのお手本になるに違いありません。
自分の知識と経験を綴るカタチの自分史を書くときも参考文献は必要です。
ここではわたしが読んだ本を感想文のカタチで紹介します。自分史を書く際の参考情報になれば幸いです。

この白昼堂々は、nhkの水曜ドラマで予告編を見て、来週を楽しみにしていたら突然延期になってそれっきり見逃してしまったのだ。
山城新伍が主演で、面白そうだったのだけれど、モデルとなった地域(福岡県の筑豊のとある町)がnhkに抗議したのだ。
「まったく、あの村は」とぼやいたものだ。フィクションなのだからと思うのだが、当事者としては我慢ならないのだろう。

その小説、読んでみたのだが、実にあっけらかんとしているのだ。
筑豊の人間は「罪悪感がなく、謝ればすむと思っているし、謝ったら許すのが人情」という風潮があるのだが、まさしくその通りの登場人物達だ。
実に魅力的な人たちばかりだ。

やっていることはスリであり万引きであり、犯罪。
当然、現実にはやっていけないことなのだが。
「悪いこと、してみたい」という人間の潜在意識を後ろめたくなく発散させてくれる小説だ。

チョイ上の自分史わたし本なら文研ビズ

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